サービス・メニュー

■ 不確実性に対する5つのレジリエンス経営アプロー

地震予知が困難な理由はいくつか考えられます。まず、地震は予知するために必要な情報が複雑かつ多岐にわたり、それらを統合的に解釈することが困難です。また、地震が発生する前提条件やパターンの変化により、過去のビッグデータを無力化させてしまいます。

地震は、リスクとしてマイナスの側面にフォーカスされますが、プラス効果も生み出すのも事実です。例えば、地殻変動によって引き起こされ、地球の表面や地下に予測不可能な変動が生じます。地割れは被害として捉えられる一方で、地震によって新たな土地や島が形成されることもあります。

同様に、現代のビジネス環境においても、変化が頻繁に起こることを考えると、微細なシグナルを掴んでアラートを出す努力が訓練と同じくらい重要であることは当然である一方、予知が困難な変化にどのように対処するかはリスク回避、低減につながるだけではなく、自社に機会独占の果実をもたらす可能性もあります。

不確実事象によるリスクだけではなく、機会を獲得できるレジリエンスを組織に実装することで、不規則な変化へ対応することで、断続的な成長を積み重ねることを可能とします。

弊社は、クライアントの課題解決を支援するために、以下の5つのサービスをメインとして提供しています。

項目内容
フィロソフィー(Philosophy)不確実事象に対するレジリエンス経営の組織体制構築と判断基準整備「フィロソフィー」レジリエンス経営において不確実事象への正確かつ迅速な判断を行うための組織体制と判断基準の整備をサポートいたします。経営者層からオペレーションまでの3階層にわたって組織全体としての価値判断と行動基準を明確化し、経営理念と経営管理指標・人事評価との連動を促進します。

【メニュー内容】
1. レジリエンス経営フィロソフィーの策定:
不確実事象へのレジリエンス経営の哲学と基本的な考え方を組織内で共有します。経営理念に不確実事象への対応とイノベーションを盛り込み、全社員の共通の価値観を形成します。
2. 三階層別の判断基準整備:
経営陣、管理職、オペレーションといった3階層における判断基準を用意します。それぞれの階層に必要な知識とスキルを組み合わせ、不確実事象への柔軟な対応が可能な判断力の強化を図ります。
3. 標準化とイノベーションの両立:
不確実事象に対して適切な対応を行うために、標準化とイノベーションのバランスを取る方法を学びます。過去の経験則から逸脱し、新たなルーティンワークを創出するためのプロセスを構築します。
4. 判断基準の連動:
経営管理指標と人事評価を判断基準と連動させることで、組織全体が不確実事象への対応を共有し、目標達成に向けた行動を促進します。パフォーマンスと適応力の両面を評価し、組織の成長を支援します。
5. 変化への柔軟な対応力の養成:
不確実事象への対応力を高めるために、変化への柔軟な対応を養成します。シミュレーションやロールプレイを通じて、リスクと機会の両面に対応するためのリーダーシップスキルを強化します。
6. 組織文化の浸透と持続:
レジリエンス経営のフィロソフィーを組織文化に浸透させるための戦略を提供します。意識改革のためのコミュニケーションプログラムやトレーニングを通じて、持続的な組織変革を支援します。
経営管理
(Management)
不確実事象に対するレジリエンス経営に必要な「経営マネジメント」リスクと機会、予測と洞察、短期と中長期、競合と独占、攻撃と防御など、対極的な経営管理領域を統合・調整することで、外部環境から引き起こされる不確実事象に、積極的に経営資源(バリューチェーン・モデル)を再配分・構築していくアプローチを提案、支援します。以下は、当メニューの概要です。

【主なメニュー内容】
1. 統合的なリスクと機会評価:
外部環境の不確実要因を網羅的に評価し、リスクと機会を同時に把握します。経営資源の効果的な配分に向けて、リスク回避と機会追求のバランスを取るためのアクションプランを策定します。
2. 予測と洞察の統合:
過去のトレンドだけでなく、未来の見通しを洞察し、予測を統合します。データドリブンな予測と経験的な洞察を組み合わせ、不確実性に対する包括的な戦略を立案します。
3. 短期と中長期の戦略展望:
変化の激しい短期の対応と、長期的な持続可能性を両立させるための経営戦略を構築します。レジリエンスを持つ企業は、即時的な課題に加えて未来の視点を重視し、将来の変化にも柔軟に対応できる特性を持ちます。
4. 競合と独占戦略の融合:
競合他社との競争だけでなく、独自の領域を築くための戦略も重要です。競合との共存と独占領域の指向を組み合わせ、企業の競争力を向上させる戦略を提案いたします。
5. 攻撃と防御の両立:
市場変化や競合の攻撃に対しては、防御的な戦略を立案しますが、同時に積極的な攻勢を図ることも重要です。リスクを回避しつつ、新たな機会を創造するための両立戦略を提供いたします。
サプライチェーン (Supply Chain)不確実事象へのレジリエンス経営とピンチとチャンスへ対応できる「サプライチェーン」当コンサルティングメニューでは、不確実事象に対するリスク管理だけでなく、機会(チャンス)の視点も重視したサプライチェーン戦略を提供いたします。不確実事象がリスクだけではなく、新たな機会をもたらすことを理解し、その両面に対応するためのレジリエンス・サプライチェーン戦略を構築、実行管理支援します。以下は、当メニューの概要です。

【メニュー内容】
1. リスクと機会の綜合的な評価:
外部環境における不確実事象をリスクと機会の両面から評価し、経営戦略に織り込みます。リスク管理に焦点を置きながら、新たな機会にも柔軟に対応するための戦略を構築します。
2. サプライヤーのリスク評価と監視:
グローバルサプライチェーンにおいては、サプライヤーのリスクを適切に評価し、継続的に監視することが重要です。サプライヤーの地理的位置、安定性、コンプライアンスなどを評価し、リスクを最小限に抑えるためのプロセスを構築します。
3. サプライチェーンの多様化:
単一のサプライチェーンに依存することなく、複数の供給源を持つことがリスク軽減のために重要です。異なる地域や国に複数のサプライチェーンを確保することで、リスクの分散化を図ります。
4. レジリエンスに基づく予備在庫管理:
サプライチェーン内の個々の工程で予備在庫を持つことで、リスクに対する迅速な対応が可能となります。需要の急激な変動やサプライヤーの問題に対しても対処できるよう、在庫管理戦略を立案します。
5. 供給ネットワークの可視化:
サプライチェーン内の全工程を可視化することで、リアルタイムでのデータ共有と情報収集が行えます。可視性の向上により、リスク早期発見と迅速な対応が可能となります。
6. リスクに対するシミュレーションと対応策:
リスクシナリオに基づいたシミュレーションを行い、リスクに対する対応策を事前に検討します。不確実な事象にも素早く対応できるようなアクションプランを策定します。
バリューチェーン (Value Chain)不確実事象へのレジリエンス経営に必要な「バリューチェーン(再)構築戦略」不確実事象に対するレジリエンス経営とバリューチェーン再構築戦略を融合し、イノベーションの創発と断続的な競争優位性の獲得/刷新をサポートいたします。不確実事象のシグナルを早く掴み、ステークホルダーとの協業を通じて新たな機会を追求するとともに、経営資源の再配分を通じてバリューチェーンの再構築を図り、イノベーションを誘発していくためのサービスメニューをご提供いたします。

【メニュー内容】
1. 不確実事象のシグナル掴みとリスク評価:
外部環境の変化を敏感に捉え、不確実事象のシグナルを早期に発見するための仕組みを構築します。リスク評価と機会評価をバランスよく行い、レジリエンスを持つビジネス体制を整えます。
2. ステークホルダーとの協業・パートナーシップ戦略:
顧客、サプライヤー、パートナー企業との密なコラボレーションを促進します。共同の目標を定め、イノベーションを創発し、市場変化に迅速に対応できる強靭なバリューチェーンの構築をサポートします。
3. バリューチェーンのシナリオプランニング:
不確実事象に対応するための異なるシナリオを立案し、バリューチェーンの再構築戦略を策定します。リスクシミュレーションや要件に基づいた戦略を構築し、適切な投資と資源の再配分を実行します。
4. デジタルテクノロジーの活用:
デジタル技術を活用し、バリューチェーン内のプロセスを最適化します。AIによる予測分析、IoTによるリアルタイムなモニタリング、ブロックチェーンによる透明性の向上など、デジタルテクノロジーの導入を支援します。
5. イノベーションプラットフォームの構築:
組織内でのイノベーションを活性化するためのプラットフォームを構築します。アイディアの共有と実装を促進し、不確実性に対応するための新たなビジネスモデルやプロセスの創造をサポートします。
6. 危機管理と持続性の確保:
不確実事象が発生した際の危機対応とビジネスの持続性確保に向けたプランニングを行います。レジリエンスを持つ組織のための危機管理対策を策定し、継続的な成長と競争優位性の確保を支援します。
人財/組織開発(Training)不確実事象へのレジリエンス経営に向けた価値判断と柔軟な対応力の強化不確実事象に弾力的に対応できるレジリエンス経営に必要な人材開発・研修メニューを提供いたします。組織全体としての価値基準の確立から経営者、社員の日常のオペレーションまで、価値判断と柔軟な対応力を育成し、リスク回避・最小化、機会獲得・拡大の実効性を高めるためのプログラムをご紹介いたします。

【メニュー内容】
1. 価値基準の共有と組織文化の構築:
組織全体で共通の価値基準を明確化し、経営理念やビジョンに基づく組織文化を確立します。リーダーシップの役割を強調し、経営者と社員が価値観を共有するためのコミュニケーションスキルの強化を支援します。
2. 価値判断力の養成:
不確実事象に対する価値判断力を向上させるためのトレーニングを提供します。複雑な情報や相反する要因を複眼的に捉える能力を養い、適切な判断を行うためのフレームワークやツールを学びます。
3. 柔軟な対応力の鍛錬:
変化への対応力を高めるために、柔軟性を鍛錬します。シミュレーションやケーススタディを活用して、未知の状況に対して迅速に適応し、対応策を立案する能力を向上させます。
4. 標準化と革新のバランス:
標準化を固定化せずに、同時に革新的なアプローチを取り入れるためのマネジメントスキルを育成します。プロセスの改善と新たなアイディアの創出を両立させる方法を学び、組織の活性化を支援します。
5. イノベーションと協業の推進:
社内外との協業を促進し、イノベーションの創出と知識共有の文化を醸成します。クロスファンクションのチームビルディングやプロジェクトマネジメントスキルの向上をサポートします。
6. 外部環境の感知力の強化:
不確実事象のシグナルをキャッチするための外部環境の感知力を養成します。市場動向のモニタリング、競合他社の動向分析など、情報収集と分析のスキルを向上させます。

これらの弊社サービスを活用いただくことで、課題解決と断続的な成長を積み重ねることを支援いたします。

■ こんなお困りごとはありませんか

  • 自社の価値基準、標準モデル、経営指標、人事評価などが個別策定、管理されている
  • 環境変化が激しく、事業計画の前提条件が変更されるため対応が付け焼き刃になる
  • 変化に対して、ピンチかチャンスかを見極めるのが難しい
  • リスク事象を一部署が対応するのに限界がある
  • 各組織、社員が個別に判断して対応できる基準や判断力を養いたい
  • グローバルに展開している事業のリスクを減らしつつ、新たな事業機会を創出したい
■ 当社が選ばれる理
  • 社員全員が、変化への対応を経営(業務)の根幹と納得して実行できる
  • 経営を多面的に捉え、ピンチを最小に、チャンスを最大化していく
  • 組織を外部環境に合わせてビジネス(バリューチェーン)モデルを変容できる
  • あらゆる事象を複雑性から統合して、シンプルを生み出せるようになる
  • オペレーショナル・レベルで柔軟な判断ができるようになる
■ 当社のコンサルティング・ポリシ
  • 変化は、ピンチを生み出すが、同時にチャンスも生み出す
  • 判断を誤れば、その後の努力も徒労に終わる。判断ミスを防ぎつつ、機敏に動きながら仮説検証していく
  • 外部環境(価値)は予期せず流転する
  • 外部環境と内部環境は適宜、整合させる
  • 環境変化に適応するためには、不変な価値基準、組織/人財教育が必要
  • 既存の問題解決と未来の価値創出、定量と定性など、多次元に事象を捉え、融合させる