代表挨拶

不確実な時代に、柔軟で耐久性のある組織運営を。 

 経済学は、社会が合理的であることを前提に成立していますが、人間は、時として非合理的な活動をすることで知られています。経営理論は、社会学による活動規範、心理学ベースの行動経済学、脳科学で人間の心などの領域を統合しながら日々、書き換えられています。つまり、人間が合理的な選択をする前提の経済学領域だけでは、経営がカバーできなくなっている証左であり、昨今は、計画の前提が変わる外部環境への対応に頭を悩ましている経営者の声が多いのも事実です。

人間は生物の一部でもあり、例えば、タンポポは趣旨を飛散させるため、アリは女王アリのために一生を捧げます。この生物としての活動は、全て、「強い遺伝子を次世代に残すため」と言い換えることができます。

もちろん、多様性のある現代社会で、我々が強い遺伝子を残すことに生涯を捧げることは、現実的ではありません。ただし、人間も生物である以上、無視のできない一面です。一方、我々、人間が感情の動物として、バイアスにより意思決定を誤ることは良く知られています。

つまり、人間は、矛盾を包含している存在と定義することができます。

私たちは、自由を守ることを社会に求める一方、社会の中で他者の承認によって自己の価値に対する確証を得ています。個人も法人も、存在意義を自覚すれば、社会の要請や周囲の要望に応えることにより、自己の存在と社会の期待という一見、矛盾している相対する二項を融合できるはずです。

我々は、不確実な時代に、新たな視座、着想から自己、自社(組織)の強みと外的環境との調整、ステークホルダーから価値を認めてもらう共感プロセスをトレード・オンできるお手伝いを続けています。

日頃、ご支援いただいております皆さまに、厚く御礼申し上げると同時に、弊社のコンサルティング事業に、引き続きのご支援を宜しくお願い申し上げます。

代表 浜住 司門